【報告】4月4日定例保全活動 |
お天気が心配でしたが、青空が広がりました。
まずは恒例の自己紹介から。
この日は約50名の方にご参加いただきました。
パナソニック松愛会のみなさまにご参加いただきました。
34,35号ワンドでの地曳網による外来魚駆除と、ゴミ拾いを行いました。
この2つのワンドは、平成25年にイタセンパラの成魚を放流し、平成26年5月に2世代目の稚魚を確認、今年度も3世代目の稚魚の誕生が期待される場所です。
地曳網は、長さ約30m。
ボートを使ってひろげます。
くるっと囲んだら・・・
みんなで引き上げます。
あみを上げる時は何が取れているかみんな興味津々です。
通行人の方も足をとめて覗き込みます。
ゴミ拾いも、34・35号ワンドを中心に、広い範囲で行います。
地曳網の結果、大きなコイや
めったにみることのないドジョウなど、在来種が多数採れました。
ドジョウ 2匹
オイカワ 10匹
カマツカ 17匹
ヨドゼゼラ 2匹
タモロコ類 47匹
コウライモロコ 13匹
モツゴ 5匹
ヒガイ類 1匹
ニゴイ類 2匹
コイ 2匹
ヌマチチブ(国内外来種) 7匹
ブラックバス(国外外来種) 7匹
計12種115匹
国外外来種の割合は約6%でした。
ブラックバスの大きな個体は大きさ約40cm。
ブラックバスやブルーギルは魚食性が強く、在来魚を食べます。
繁殖力も高く、オスが卵を守る性質から増えやすいこともあり、一時はワンドに棲む魚類の8割以上を占めました。
そのような環境では、もともとワンドに棲んでいた在来の魚や水生生物は生きていくことができません。
城北ワンドでは駆除活動を継続して行っており、ブラックバスやブルーギルの割合は約1割になりました。
そして、昨年には野生復帰したイタセンパラの第2世代の稚魚を確認しました。
元々人間が持ち込んだブラックバスやブルーギルに罪はありません。
しかし、イタセンパラをはじめとした淀川に元々いた生物を守るためには、駆除をしなければいけません。
ブラックバスやブルーギルのように駆除対象となってしまうような外来生物を増やさないためにも、私たちは外来生物の飼育や利用には慎重にならなければいけません。
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