イタセンネット 活動紹介

【ご報告】城北定例保全活動12

2024年9月15日に今年度12回目の城北ワンド定例保全活動を行いました。

小雨の降る中で気温が少し下がったので猛暑が少し和らいだように感じましたが、湿度は高く、熱中症に注意して活動を行いました。

活動ではゴミ清掃や外来植物の駆除、地引網による調査を並行して行っています。

外来植物は、ナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイという特定外来生物に指定された種類を取り除きます。

これらの植物は水面を這うように伸びて群落を形成して水面を覆い尽くすため、群落が大きくなる前にマメに除去することが重要です。

常連参加者さんから、ナガエツルノゲイトウの見分け方を教わった高校生が頑張っています。

地曳網調査では9種の在来種と3種の外来種が確認され、その中でもタモロコが最も多くいました。

数が多い魚種は、弱らさないよう素早くスケールとともに撮影して、後ほど写真から体長計測を行います。オオクチバスやブルーギルは法令に則り適切に持ち帰りました。

連携団体の高校の生徒さんが、在来種を元のワンドへ優しく戻して、今回の活動は無事終了しました！

【今後の活動予定】

9月22日(日) 庭窪定例保全活動6

10月５日(土) 城北定例保全活動13

※このブログで使用しているすべての画像・図表の無断使用を禁止します。

【ご報告】城北定例保全活動11

この日は26名の方にお集まりいただけました。ありがとうございます。猛暑の中、参加者の体調を気遣って合計4回の網引きを行いました。
これから始まる網出しの為にボートに網を移動させます。
1回目の地引網の様子です。
こちらは2回目の地引網です。
ここではブルーギルの稚魚が目立ちます。
3回目の地引網です。猛暑の中、木陰もないですが作業は続きます。皆さんご苦労様でした。
4回目の地引網の場所で樹上を見上げるとオニグルミの実が大きくなっていました。毎年恒例なのですが、活動のたびに見上げて大きくなっていく実を観察しています☆
なんと肩近くまで水に浸かっているのは河合事務局長。胴長を履かずにTシャツに海パン姿で水中を移動する姿はまさに夏の恒例行事です☆☆☆
珍しくバケツをこかして中の魚が地面に流れ出る光景を目にしました。早く助けてあげて！！！…なんとか全頭無事回収しました。
拠点では魚の計測作業が進んでいました。

あらあら服がドロドロです。

身を張って頑張ってくれている証ですね。

ご苦労様です。

作業後の網の乾燥、これも恒例です。
最近恒例となってきました、バケツを逆さにした捕獲魚種の展示風景です。


それを1種ずつご説明させて頂いている様子です。手に持っているのはカネヒラ（タナゴの仲間）です。婚姻色でオスが綺麗なサクラ色に色づいています。イタセンパラ同様、秋に二枚貝に産卵する種類ですが、カネヒラは見られるのにイタセンパラが見られなくなったのは、食性の違いなどが大きく関係していると思われます。
さて、本日観察できた昆虫を少しご紹介します。まずはギンヤンマの交尾です。前にいるボディに水色の部分があるのがオスです。飛行速度の比較的速い種類になります。
こちらはタイワンウチワヤンマ。もともと四国南部や九州および南西諸島に分布していましたが、近年分布域が北上しています。
こちらは少し植物で隠れてしまっていますがアオモンイトトンボ。少し大型のイトトンボの仲間です。
チョウトンボです。ヒラヒラ飛ぶことが名前の由来です。
こちらはハラビロカマキリ。ん～？どこから来たのかね君は？

捕獲された外来生物は全て研究試料として持ち帰り、在来生物は個体数計数・体長計測ののちに元のワンドへ戻しました。

さて、イタセンネットの定例活動としてはここまでですが、午後からは、イタセンネットの連携団体である(一財)環境事業協会が主催で、イタセンネットが業務を受託している10/20開催のイベント講座の下見と打合せを行いました。

下の写真は37・38号ワンドを区画している水制工から38号ワンドを見た様子。

以前、淀川河川事務所の行ったワンド整備時に水制工の作りが変わってからは水の流れが弱くなり、オオバナミズキンバイがよく繁茂してしまっています。

イベント本番時は、この場所ではガサガサなどをすることを予定しています。

生物多様性センターサポートスタッフの方に、自前の胴長で37号ワンドの水深を調べてもらいました。「ん～一歩進むとすぐ深くなるのでこの場所では初心者が歩くのは難しいかな。」そんなことを話しながら検討が進みます。
こちらは本流です。右の方、上流側に向けて遠浅の場所が広がっています。こちらでは投網体験を予定しています。昨年はチャネルキャットフィッシュがかかった場所です。
14時までには現地を回っての打合せは終了しました。イベント講座にご参加いただく受講生の方々には、淀川の河川環境と、それを取り巻く人々の努力や想いを感じ取っていただけたらいいですね♪

【今後の活動予定】

9月15日(日) 城北定例保全活動12

9月22日(日) 庭窪定例保全活動6

10月５日(土) 城北定例保全活動13

※このブログで使用しているすべての画像・図表の無断使用を禁止します。

【ご報告】城北定例保全活動10

お盆に近い日程でしたが、21名の方にお集まりいただけました。ありがとうございました！
酷暑の中、手早く4回の網引きを行いました。

水面を見ると、前回取り切れなかった特定外来生物のアゾラが残っていて、地引網の中に入ってしまっていることが分かります。魚が弱らないように、網を水に浸けながら一個体ずつ取り上げていきます。

魚の仕分けの様子。今回もオイカワやヨドゼゼラなど、たくさんの種類の魚を確認することができました。
二枚貝調査では、今回も特定外来生物のヌートリアに食べられてしまった二枚貝の貝殻がたくさん見つかりました。
ごみ拾いや外来植物駆除も行いました。いつもより参加者が少なかったですが、それでも何袋もごみが集まります。

今回もいつものメンバーのみの参加であったため、熱中症予防のため魚の解説などは割愛しました。

捕獲された外来生物は全て研究試料として持ち帰り、在来生物は個体数計数・体長計測ののちに元のワンドへ戻しました。

【今後の活動予定】

9月 7日(土) 城北定例保全活動11

9月15日(日) 城北定例保全活動12

9月22日(日) 庭窪定例保全活動6

※このブログで使用しているすべての画像・図表の無断使用を禁止します。

[ご報告]庭窪定例活動⑤

２０２４年月１１日（日）

８月度定例活動。無事に終了しました。

大阪国際大学、大阪商業大学、大阪産業大学、大阪工業大学、摂南大学、
NPO法人地球環境市民会議（CASA）、（株）エコトラック、
パナソニックエコリレージャパン、淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク、
大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センターサポートスタッフ、
一般市民を含む、１０団体４５名の参加です。

オオバナミズキンバイ約２トン駆除、７０ℓ×３０袋漂着ごみ回収

流域（広域）活動ネットワーク : オオバナミズキンバイ駆除他 (livedoor.blog)

【ご報告】城北定例保全活動9

この日は25名の方にお集まりいただけました。ありがとうございます。猛暑の中、参加者の体調を気遣って今回も合計4回の網引きを行いました。
前回酷かった特定外来生物のアゾラですが減ったものの、まだだいぶ残っていました。水面が赤くなっています。
地引網の中にも沢山入り込んできます。
網をすぼめて魚を集めます。
その間に、付近のアゾラの回収を行っている様子です。
魚の仕分けが始まりました。この後もバケツは増えました。夏は見られる魚種が多いのが一つの特徴です。
3回目の網引きの様子。浅瀬の魚も追い出します。
こちらは4回目の網引きの様子。オニグルミのお陰で木陰になっています。
付近でゴマダラカミキリを発見しました（画像中央にいますので拡大してみてください）。近年、ツヤハダゴマダラカミキリという外来種の脅威がありますので、以下のリンクをご覧ください。ツヤハダゴマダラカミキリ発生状況に関する情報提供について／大阪府（おおさかふ）ホームページ [Osaka Prefectural Government]

今日の網引きは終了！網は天日干し、ボードも水をかけて洗浄しました。
集められた魚たちの様子。オイカワやタモロコ、コウライニゴイ、カマツカなどの種類が写っています。

計測されたあとの個体たち。

このあと放流を待っています。

遠くではまだヌートリアに捕食された貝の調査が続いています（写真中央）。
今回集められた貝殻。

少し減ったものの、毎回活動時にこれだけ見つかるので困ったものです。

この日はいつものメンバーの参加のみだったので皆さんいつも聞いてくださっていることもあり、更に暑いことから、早く解散するためにいつもの魚の説明は割愛しました。

捕獲された外来生物は全て研究試料として持ち帰り、在来生物は個体数計数・体長計測ののちに元のワンドへ戻しました。

【今後の活動予定】

8月11日(日) 庭窪定例保全活動５

8月18日(日) 城北定例保全活動10

9月 7日(土) 城北定例保全活動11

※このブログで使用しているすべての画像・図表の無断使用を禁止します。