【ご報告】城北定例保全活動9

新型コロナウイルス感染症の予防対策を徹底し、活動を行いました。

参加者は事前登録により合計25名の方がご参加くださいました。

ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました！

本日はテレビ取材（右の2名）がありました。

生物多様性センターのサポートスタッフ登録をして頂いている、大阪ECO動物海洋専門学校の3名の学生さんたちです。

この学校の生徒さん達は生きものが好きな人が大半を占めており、来てくれた学生さんも大変熱心な方々でした。

暑いところ、ありがとうございました。

写真はこの日の活動中に撮影、大阪府生物多様性ホットスポットAランクに位置づけられていて、私たちイタセンネットの活動地である城北ワンド全景です。「生物多様性ホットスポット」とは、一般に、生物多様性が高く絶滅危惧種（レッドリスト掲載種）が多い地域を指し、保全の優先度を決める指標になるものです。
城北ワンドの上に掛かる菅原城北大橋の上からは、このようにこのように青々とした木々の向こうに、大阪中心地のビル群を眺めることができます。
地引き網によって集められた魚たち。タモロコやモツゴといった魚が写っています。

後半の地引き網では、多くの魚を獲られたことから網の上での外来種と在来種の選別は時間が掛かると想像されました。

よって魚の体調を考えて、一旦バケツに全ての種類を移し、それを別の場所のタライに全部移してから最後に選別作業を行うことになりました。

最後の網引き（4回目）の様子。

かんかん照りの中、マスク着用は本当に大変です。

マスクの中も汗だくでしたが皆さんお疲れ様でした。

少し泥が被っていて写真では見えにくいかもしれませんがモコモコとしている塊は、国内在来種オオトリゲモの群生です。城北ワンドの活動地では、バラバラになった株はたまに見かけますが、しっかり生えているのはなかなか見られることはありません。

こちらの写真の中央部に写っているのは国内在来種のマツモです。

根が無いのがこの種の最大の特徴です。

こちらの木では中央部に何かとまっています。
ゴマダラカミキリでした。ワンドの水制工に生えた木々にはこういった甲虫も沢山生息しています。

こちらは活動中に見かけたアオモンイトトンボの交尾の様子。上がオスで、下がメスです。

さて、最後の選別作業です。写真はバケツ1つ1つに浮かべる、魚の名前の書いた札です。

今日は先ほどの写真のタライから、この写真の白い器に魚を移して、選別してバケツに移すという方法をとりました。

テレビ局による取材の様子です。

今回は大きなブルーギルが捕れました。
こちらも大きめのオオクチバス。駆除を続けているワンドでは滅多に見られないサイズです。

こちらは国外外来種のタイリクバラタナゴのペア。

オスは綺麗な色で、観賞魚として人気の魚ですが、在来種のニッポンバラタナゴと置き換わっていまい、駆除の対象です。

因みにニッポンバラタナゴは大阪府内ではかなり限られた地域にのみ生息しています。

左はテナガエビ2匹、右上はスジエビ、右下はオオヤマトンボのヤゴ。

オオクチバスやブルーギルが少ないと沢山見られるようになる国内在来種です。

今回も前回に引き続きイタセンパラを確認することができました。全長は5cmほどに成長していました。秋の産卵期に向け、更に大きく、オスは綺麗な色に変わっていきます。秋のシーズンが楽しみですね！捕獲されたイタセンパラは計測後すぐに放流しました。その他、捕獲された在来種も、計測後に全て元いたワンドに放されました。

定例活動終了後も続けられた取材の様子。

帽子を被っているのがイタセンネットの会長です。

※公開日などの詳細につきましては後日お知らせ致します。

【今後の活動予定】

本来であれば、8月16日（日）城北定例保全活動１０となりますが、急速に感染拡大しております新型コロナウィルスの感染症対策のため、この日の活動につきましては一度おやすみとさせていただき、8月中旬に次回活動につきまして再検討致します。

8月30日（日）庭窪定例保全活動５につきましては、対策を講じた上で問題なさそうであれば開催としたいと考えていますが、この日の活動につきましても、8月中旬に検討して、連携団体様にご連絡致します。

※参加者は感染症対策のため、当面の間、事前登録制としております。

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