【ご報告】駆除釣大会（城北定例保全活動3）

この日は外来魚駆除釣り大会を開催しました。新型コロナウィルス感染症の影響で三年ぶりの開催となります。お陰様で大盛況で、スタッフ含め延べ335人の参加がありました。皆さんご参加ありがとうございました！少し風がありましたが、綺麗に晴れて気温も過ごし易い、絶好の釣り日和でした。写真は開催時間の１時間半前から準備に集まったスタッフの様子です。

写真は、参加者一人一人に釣り餌としてお渡しする為に、学生スタッフが大量のミミズを紙カップに分けている様子です。

お渡しする竿のセットも、学生スタッフが竿と仕掛けを結び付けていきます。

10時開催でしたが、既にちらほら並びだしていたので15分ほど早く受付を開始しました。

いつも魚の調査で使用している地引網を少し広げて展示している様子。

昼前にかけて、参加者がどんどん増えていきます。

受付周辺のワンドでは、写真のように沢山の人が思いおもいの場所で竿を伸ばしました。

橋の下には数々の自転車が止められました。
恐らく、地元の方々がチラシを見て訪れて頂いたものと思います。ありがとうございます。

昼頃になってもまだまだ受付には参加者の列が。

13時からは地引網を行いました。

参加者の皆様が見るために集まってこられました。

駆除釣り大会ならではの見学者数で久々の光景です。

いつも駆除活動をしているこのワンドで捕れた外来魚オオクチバス。

基本的にはいつも大きくてもこのサイズくらいです。

こちらは在来魚タモロコ。

引き続きまして、いつも駆除していない隣のワンドで網を入れました。

捕れた外来魚オオクチバス。

サイズが大きいのが分かります。

同サイズのものが、もう1匹網の中にいたのですが、網をすぼめる過程でジャンプして水面から網の外に逃げてしまいました。

こちらは外来魚ブルーギル。

上の2匹のようにサイズが大きいものが捕れました。

いつも駆除をしているワンドで捕れるサイズは、駆除圧により基本的には下にいる2匹くらいの大きさです。

本日、籠もんどりを仕掛けていたので引き揚げている様子。

写真のものを6個沈めていました。

現地での説明の時に、結局捕れたのは0匹だったとお伝えしましたが、

その後1匹だけ入っていたとの報告がありました。

それでも労力に見合う成果は得られませんでした。

昔、イタセンネットではこの籠もんどりを使用して駆除もしていましたが、今回同様の結果から、地引網だけに絞って活動を行っています。

参加者の皆さんが釣った外来魚たち。

国内外来種としての位置づけであるヌマチチブ。

元々この地域には生息していない国産の種類となります。

写真は在来魚カワアナゴ。

※アナゴではありません。

イタセンネットの活動では、年間に数匹だけ見られる程度の珍しい種類です。

在来魚ギンブナ。

30㎝程度にまで成長した大きな個体でした。

在来魚シロヒレタビラ。

オスですが春～夏にかけて二枚貝に産卵する種類なので、婚姻色が出ています。

捕獲された大型のオオクチバスの胃の内容物を調べている様子。

ブルーギルが出てきました。

大きな個体の下にある褐色のものが胃から出てきた個体です。

学生たちのいい教材になりました。

釣りが終わり、竿を返還しにきた参加者の皆さんには、今回、旭区役所様と淀川河川事務所様からご提供いただいた、写真に御座いますシールやティッシュペーパー、缶バッヂをお配りしました。

最後にスタッフで記念撮影。

皆さんのお陰で無事終了することができました。

1日お疲れ様でした！

本日捕獲された外来生物は全て研究資材等として駆除、在来魚は全て元いたワンドに放流しました。

■駆除した外来生物

・ブルーギル　424尾

・オオクチバス　20尾

・ヌマチチブ　12尾

・カダヤシ　2尾

・アカミミガメ　6匹

・ジャンボタニシ（スクミリンゴガイ）　1匹

・アメリカザリガニ　1匹

【今後の活動予定】5月15日（日）城北定例保全活動４
5月29日（日）庭窪定例保全活動２6月4日（土）城北定例保全活動５6月12日（日）庭窪定例保全活動３

※今回の駆除釣り大会は例外としましたが、参加者は感染症対策のため、当面の間、事前登録制としております。※このブログで使用しているすべての画像・図表の無断使用を禁止します。