2024年 10月 20日
【ご報告】城北定例保全活動14（淀川河川事務所主催淀川わんどクリーン大作戦協力＆環境事業協会主催講座受託） |
実は先程の写真の橋の上には、受講生さんの姿が見えています。
地引網で採れた魚は、いつものように種類ごとに分けられていきます。
そこに、クリーン大作戦に参加の子どもたちが集まってきていました。
事務局のアナウンスによると、既に２００名以上の参加があるようです。
クリーン大作戦が開始すると、画像のように火ばさみとごみ袋、軍手を持った参加者は思い思いの場所に広がっていきました。
１０時４０分からはクリーン大作戦の参加者に向けて、イタセンネットの活動紹介の時間がありました。
採れた魚を展示しながらでしたので、お子さんたちがそちらに集まってきています。
活動紹介が終わってからは、いつものように魚の説明を行いました。
外来種と在来種の生態の違い、法律により飼育できない種類や、生きものは最後まで責任をもって飼育してくださいねといった内容をお話ししました。
その後、地引網のデモンストレーションを行いました。
沢山の人が集まる中、子どもたちには網引きを手伝っていただきました。
採れた魚はその場で解説！
まさに生きたフィールドミュージアムです。
活動後は、網の手入れを怠りません。
こちらは淀川わんどクリーン大作戦で集められたごみです。 
午前はこれで終了です。
捕獲された外来生物は全て研究試料として持ち帰り、在来生物は個体数計数・体長計測ののちに元のワンドへ戻しました。
昼食を挟み、ここからは体験講座の午後が始まります。
最初に河合事務局長から資料を使っての淀川の歴史についてなどのレクチャーがありました。
こちらでは四手網やD型フレーム網を利用してガサガサなどを行います。
合計２回の38号ワンドでの四手網に加え、37と38号ワンドの水制工付近でD型フレームを使い各人が採集した結果です。
殆どが外来種ですが、オオトリゲモといった貴重種である藻も見られました。
それにしても以前、特定外来生物オオバナミズキンバイの大繁殖のため、活動しやすいように群落の一部を陸揚げした旨ブログに記載しましたが、どうも種類が少ないです。
やはりワンド中心部にいる魚類が、深部に取り残したオオバナミズキンバイのバリケードを突破できず岸の方に近づけていないのかもしれません。
さて、また移動していよいよ淀川本流にやってきました。
投網の出番です！
浅瀬が上流川下流側にかけて左右に数十メートル広がっているので、こういった活動がしやすい場所です。 
遂に受講生が投網で魚を捕獲したようです！
その他、カワリヌマエビ属、トンボの幼虫のヤゴなどが沢山確認できます。
その後、先ほどのように河合事務局長からの生きものの解説がありました。
持っているのはコウガイセキショウモという外来水草です。
結局、この日の後半の網を使った生きもの観察では、合計20種類もの生物を確認できました。
しかし、本流の方が生物の生息数が多く、環境がいいという結果となりました。
活動にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
by itasen-net
| 2024-10-20 20:00
| 保全活動のご報告
