この日は大阪工業大学で午後から開催される魚類自然史研究会から、イタセンネットの活動に見学での参加がありました。朝のミーティング開始時には連携団体から19名、その見学者が7名、合計26名の方にお集まりいただけました。珍しく朝から雨となりましたが、お足元の悪い中、ご参加いただきありがとうございました。
ミーティング後、恐らくこの後も見学者が増えるであろうとのことから、以降の流れを見学の方々にご案内しているところです。
早速ボート出しです!

ふと足元を見ると…二枚貝が捕食された跡が!ヌートリアによる食害がこの場所でもまだまだ続いているようです。この光景は数メートルに渡り続いていました。

さて、最初の網引きです。水面には、雨による波紋が広がっているのが見て取れます。この日は午後のこともあり、4回引くこととなりました。


2回目の網引きの場所に、綾会長が引率の下、見学者が移動している様子です。
網をあげる付近で、皆さん傘をさして見学されています。


魚が上がってくるのを興味深そうに眺めています。

こちらは3回目の網引きの様子です。

綾会長、河合事務局長による解説の様子です。
この時点で見学者が少しずつ増えていますね。

こちらは4回目の網引きの様子です。

参加者は傘さし、地引網部隊は一部にレインコート着用、殆どの方は普段着の上から胴長着用です。
皆さん風邪などひかれなかったでしょうか、ご苦労様です。

4回の網引きが終わり、菅原城北大橋の下に戻ってきましたが、降った雨が橋の隙間から、何かのアトラクションのようにワンドに降り注いでいました。

さて、恒例となった最後の観察会の準備です。

設置まで少し時間がかかるため、見学の方々は待っている間、綾会長や河合事務局長から配布資料の説明を受けていました。
やっと設置完了です!
いつもの解説方法の少し進化型で会場参加型での魚の解説をしたかったのですが、午後からの魚類自然史研究会の為に途中から早口での説明となってしまいました。
またの機会にしましょう☆

少しだけ採れた魚の紹介をします。
下の写真は透明バケツの中にいるコウライニゴイです。
このくらいの大きさになると、口の皮弁でニゴイとの見分けがつきます。
府内は主にコウライニゴイの生息地となっています。

こちらは淀川の固有種ヨドゼゼラです。
2010年にゼゼラと区別されました。
立派なモクズガニです。脱皮したてのようで、ボクシングのグローブのように生えた毛は、苔のない本来の綺麗な色をしていました。
オオヤマトンボのヤゴとスジエビ、ヒメタニシ、タイワンシジミです。
タイワンシジミは生態系被害防止外来種リストにより、「その他の総合対策外来種」に指定されています。

捕獲された外来生物は全て研究試料として持ち帰り、在来生物は個体数計数・体長計測ののちに元のワンドへ戻しました。
【今後の活動予定】10月12日(日) 庭窪定例保全活動710月19日(日) 城北定例保全活動1411月 1日(土) 城北定例保全活動15+BBQ
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